◆男子プロゴルフツアー アジアパシフィックオープン・ダイヤモンドカップ最終日(28日、茨城・大利根CC)
ミズノJPX850フォージドアイアン
藤田寛之(45)=葛城GC=が4打差14位から逆転で今季3勝目(通算18勝目)を挙げ、賞金ランク首位に浮上した。6バーディー、1ボギーのベスト スコア66で通算6アンダー。今季唯一の複数回優勝で12年以来2度目の賞金王も見えてきた。40位で出た石川遼(23)=カシオ=は71で、3オーバー の36位に終わった。
日本の“中年の星”が、粘りでアジア王者となった。最終18番パー5。S・K・ホと首位に並んでいた藤田は、残り45ヤードの右ラフからの第3打を右3 メートルへ。フックラインを沈め、右拳を2度突き上げた。「ボードを見たら僕以外、上位は外国人だったのでプライドを持った。勝つには最後、バーディーが 必要だと思った」。キャディーのピーター・ブルースさんの46歳の誕生日に花を添えた。
今春から左肩痛に苦しみ、今大会前は痛み止めの注射を打った。正確なショットが復活し、1番で4メートル、6番で20センチ、
X2 HOTアイアン9番で2メートル半につけ てバーディーを重ねた。所属の葛城GCと同じ井上誠一設計コースでは日本シリーズJTカップなど5勝目。「グリーンの形状やきつい傾斜は似ています。やは り経験が生きてますね」と笑った。
賞金ランク首位に浮上。「賞金王はプロゴルファーとしての最大の勲章だと思う。しっかりプレーしていけば可能性は出てくる」。肩に負担の少ない縦回転を追求したスイングへと改良しながら、尾崎将司以来2人目となる40代で2度の戴冠に挑む。
2位の室田淳 シニアツアーにも「もっと来て」